歩行者
道路交通法では確か、歩行者は右側通行自動車は左側通行とされています。
これは昭和24年ごろ進駐軍の指示があって、それが法律化されたと言われています。
日本で自動車については左側通行が定着していますが、歩行者の右側通行という概念を東京の庶民は
現在でも嫌っており、道の左端をぞろぞろ歩く光景が見られます。
法律よりも戦前の習慣が東京で社会通念となっているようです。
江戸の昔の帯刀している武士の都合という説がありますが、左よりに歩くことがDNAに刻まれているようです。
東京人の社会通念の頑固さは法律を凌駕しているようです。
レクチャー
講義を興味深いものにするテクニックに日々苦慮しています。
一コマ1.5時間の間、聴衆を飽きさせないように工夫することが求められているようです。
面と向かった講義はオンラインと違って臨場感があって意義深いものです。
聴衆の反応が演者のモチベーションになります。
Q &Aを随時に受け入れれば講義自体が活性化します。
一方通行の講義では時間がもたない場合もあります。
成功例を挙げるならば、講義内容を漫然と紹介するのではなくナラティブにする
ことが有効であると気づきました。例を申しますと、車両システム基礎という講義で、
構造を基本的にはアンダーステアーを得て安全サイドの車両を設計することを目的に
することを強調して、部品を構成するという物語を話のモチーフとすることで聴衆の睡眠を防いだ成功体験がありました。
シャシー構造をオムニバス的に語ることは退屈であろうと思ったからです。
日本
選挙の結果が出ました。
急伸した右派政党の基本的なスタンスは反グローバリズムということらしいです。
対する左派政党は票を積めませんでした。
大衆の意思を反映した結果と考えるほかはありません。
近年、政権政党を含めて世の中の動向がグローバリズムを是とする方向でした。
選択式夫婦別姓を認めるなどは国際的には常識の類ですが日本のサイレントマジョリティーは
容易に許さないようです。
これは政治制度を戦前回帰せよとする主張ではなく、大衆がなんとなく世界的な経済秩序に飲み込まれることに対する恐怖心を持ったということと思います。
選挙の結果は大衆が論理的に考えた結果ではなくムードで判断したことでしょう。
民主主義はムードも許容するので民意というほかありません。
我々はこのようなルールの上で生活せざるを得ないのではと諦めるしかありません。
モビリティー大学
現在学生募集を停止しているモビリティー大学で講義をまだ続けております。
現存の学生が卒業する予定の2027年まで通常の講義を継続しています。
僻地にあることが、学生募集の面で大きなハンディキャップです。
時々行く私でさえ交通の不備に頭を悩ませている状況です。
新幹線での山形行きでも、現在一部故障のため、直行便がなくなり福島で乗り換えを要します。
そこまでは良しとしても、米沢からの在来線の昼の便がなくなったりして大変不便になっています。
地元は特に文句を言う人が限られているようで問題とは感じていないようです。
過疎化が驚くほど進行しています。
統計
統計学は難解で素人にはハードルが高いと思われています。
品質管理の専門家である石川先生の本にも深入りを避けよとの指摘がある一方
そのエッセンスは大いに活用せよとの指摘があります。
田口先生も同様の趣旨でのご指摘があったと思います。
じっくり基礎から学んで、完全に理解してから自分の分野に応用するのが定石です。
QC検定などがありますが、それも一助となるのかもわかりません。
このことに限らず、自分のテーマへの適用を焦るあまり基礎理論をすっ飛ばすことがあるように思います。
時間との戦いの中、やむを得ない事情もあると思いますが、急がば回れということを肝に銘じるべきと思います。