2021-01-10 20:19:00
道路の水捌けのために道路の左右方向に勾配をつけている。
右側通行の国では右側を低く、左側通行の国では左側を低く設定している。
かつてオーストラリアでは出荷後のトラックのフロントアクスルセンターを強制的に曲げて左右のキャンバーを変えることによってこれをタイヤの摩耗対策としていたことがある。背景には直進長距離運行の頻度が非常に高い実情がある。タイヤ摩耗のほかにもう一つの弊害は車両の横流れである。中国の大型トラックでこの問題を分析したことがあるがこの時の結論は6x4の後2軸間の平行度のばらつきが主要因であった。
自動車は旋回時遠心力を重心に受ける。これと前後タイヤのコーナリングフォースの釣り合いの結果としてステア角が決まるが、アンダーステアー特性を持つ車両は外側に旋回する傾向を持つ。遠心力を道路のカントによる重力の分力に置き換えた場合、道路傾斜の下の方に流される傾向がある。アライメントが正しく調整されている場合、この横流れは問題になるレベルではないもののある程度は認識できる。かつてカローラで中国の道路を動力を切って走った時この右への横ながれを確認したことがある。後軸が複輪でYAW方向の動きが超安定のトラックでの傾向が乗用車でもあるのが確認された。
ここでは中国の道路カントは国内のそれより大きいような感じを受けた、