お知らせ

2021-01-05 19:59:00

北米では18000Lbs(約8.1トン)以下のトラックのブレーキに従来から

ハイドロブースターという、失陥時バックアップ装備のオール油圧のブレーキシステムを採用している。

これは乗用車のようなバキュームアシストではなくパワーステアリング用の油圧ポンプをアシスト力発生のために使用している。

日本でもGVW7.5トンクラスの小型車由来の中型車に1990年代から使用し始めた。

一方、これとは違って日本の伝統的な中型車はエアーオーバーハイドロリックというエアアシストの油圧ブレーキを装備している。

米国人的な発想によるとヨーロッパ由来の複雑な混合システムではなくフルエアーかオール油圧かどちらかにするべきでエアーオーバーなどというものは不合理とのことである。

ハイドロブースター装置の不安点はパワーステアリングとブレーキを同時に作動したとき油圧能力が一時的に不足するかもということであった。市場ではおそらく非常に特殊なハンドホイール急作動時にブレーキをかけた場合に操舵が少し重くなるというような苦情があったと聞いているがこれはレアケースではないかと思う。