2020-12-28 11:34:00
機能の評価において試験の手順を厳密に指定して、結果が基準値に達しているかどうかによって可否を判断するというのが定石であるが時間的空間的な環境条件が変化した場合結果がばらつくのは避けられない。それを簡単に避ける手段は同時に同環境での比較試験と考える。
以前中国でユニバーサルジョイントのベアリング損傷問題を取り扱っていた時、サプライヤーの水噴射可能な試験設備にA, B2仕様を並べて同時に可動耐久試験により水の侵入程度を比較して対策仕様を決定したことがある。シール方式に有意な差があったことが簡単に証明された。
当時の担当者は、国際的な試験スペックを研究してA、B別々に完ぺきな試験をしなければならないと考えていたようである。
この結果短期間で慢性的な不具合が解消された。