2020-12-15 17:04:00
多軸車の軸重を均一化して一軸当たりの負荷が片寄ることを防ごうとする試みは
30年以上前にドイツで始まったと聞いている。
軸重のばらつきはアクスルの強度に影響すると思われるが、安全率が十分なためこの程度のばらつきは問題ないと思われる。
問題なのは道路の損傷でドイツで厳格な法規的剛性が求められるということである。これがドイツで前2軸車のイコライザー開発の動機と元開発者に聞いた。
リーフスプリングが前後2連の構造において、最も安価な機構は前ばねのシャックル中心と後ばねの目玉の間に回転中心をもつシーソー状の部品を配置して軸重をバランスさせるという物である。
これは日本の大型トラックでの採用例であるが不整地を走行する建設用車両においての適用例を中国で見た。
この方式は安価であるが荷重が上手く等分されていなかったようである。
ドイツの方式はこのような簡便な物ではなく前後のばねのシャックル同士をリンクで連結した方式である。特長は前後それぞれのステアリング系の動きの干渉を最小化できることと考える。