2025-04-07 13:21:00
タイトコーナーブレーキング
小型トラックの設計をしていたまだ20世紀のころ、4WD化のスタディーをしていたのを
覚えています。当時は民生用のトラックの4WDはありませんでした。
そこで参考にしたのは、競馬場で使われていたウニモグを見に行きましたが、ちょっとジャンルが違いすぎる
ので参考にはならないと判断しました。結局ジープの図面を見ることができましたので参考にしました。
リーフスプリングのリジッドアクスルという構造はトラックと親和性がありました
ただステアリングリンケージは内外舵角差が小さく回転半径が大きいという特徴がありました
もともと軍用車ということもあってそういうレイアウトでした。
民生用の2トントラックを手っ取り早く4駆化する目的でしたので基本的にはジープに習った設計にしました
ジープは舗装路でのタイトコーナーブレーキングを回避するような設計ではなかったのかと思いました。
さらに左右輪の舵角差が少ない構造でした。これでも商品として問題ないと参考にしました
中国や韓国ではリバースエンジニアリングといったコピーによって初物の技術を手に入れていたのに対してこちらは
合法的に情報を手に入れられたということで会社同士の技術提携はありがたいものと思いました。
(三菱自動車がジープのライセンス生産を一時しておりました)