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2025-02-06 21:16:00

タイヤと路面

サスペンションとは何かをレクチャーする機会がありました。

語源は吊り下げという意味で古代の馬車の吊り下げ型のキャビンを意味します。

究極的には路面の影響を車体にできるだけ伝えないものを理想とするというものです。

リニアモーターカーが理想のサスペンションということができます。

もう一つの意味はタイヤと路面の接点に発生する力の制御ということです。

これが自動車の工学の肝の部分です。

旋回を考えた時タイヤの横方向の力は向心力を発生するために本質的な力です。

一時代前の工学教育では遠心力という概念が主流でしたが、

現在では、それは仮想の力で、実質的には向心力が旋回において意味を持つ力であるとの教育が

徹底されているようです

一時代前のエンジニアは今なお遠心力信仰が蔓延しています。

古いエンジニアと議論しても埋め難いギャップを感じます。